北朝鮮と米国、いよいよ9月に開戦か。


この男のために世界は大変なことになるかもしれません。

現在、北朝鮮の挑発にアメリカがどう対処するか、中国経由の圧力は当てにならないことが分かって、アメリカは独自に開戦するか、対話かの二つの選択肢が残されているわけです。
ここに来て9月開戦かという情報が広がっています。ここでは、北朝鮮と米国の今後について今年の前半も含めて振り返りながら考察したいと思います。

トランプ大統領になってから、アメリカの北朝鮮計画が大きく舵が切られて開戦も辞さないというほどの圧力が加えられていました。
ところが、北朝鮮の金正恩は核実験は自制しているものの、ICBMミサイル開発を推し進めて、ミサイル発射実験はずっと続けています。






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北朝鮮のミサイル発射実験


次が北朝鮮のミサイル発射実験の実績です。

日付 時間 発射数 ミサイルの種類 発射場所 飛行距離
2/12 7:55 1 中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2型」 北朝鮮西岸のパンヒョン空軍基地 高度約550km、約500km日本海落下
3/6 7:34 4 テポドン3 北西部の中国との国境に近い東倉里付近 約1000km飛行、日本海(EEZ)落下
3/22 7:00 1 失敗 弾道ミサイル 江原道元山の飛行場一帯 空中爆発
4/5 6:42 1 失敗 SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル) 北朝鮮東岸 数十km、日本海落下
4/16 6:21 1 失敗 弾道ミサイル 東部の咸鏡南道・新浦付近 直後爆発
4/29 5:30 1 失敗 弾道ミサイル 北朝鮮内陸部の北倉付近 約50km、北朝鮮内陸部に落下
5/14 5:28 1 弾道ミサイル「火星12」 北朝鮮西岸の亀城付近 約800km、日本海落下
5/21 16:59 1 弾道ミサイル 北朝鮮の北倉 約500km、日本海落下
5/29 5:40 1 弾道ミサイル 北朝鮮元山 約450km、日本海(EEZ)落下
6/8 AM 数発 地対艦ミサイル 北朝鮮元山 約200km
7/4 9:30 1 ICBM 北朝鮮西岸 約930km, 日本海(EEZ)落下
7/28 23:42 1 ICBM 同国中部 最大高度3724.9km、47m12sec飛行。約998km、日本海(EEZ)落下

このように今年に入ってミサイルの発射実験は13回にも及んでいます。こんなに多くのミサイルの発射を行ってよくお金が持つなということを疑問に思いますね。
また、経済的制裁は効いているのでしょうか。

北朝鮮の金銭事情


今回の国連での制裁決議はあまり北朝鮮に痛手ではないということについて、日刊ゲンダイでは次のように説明しています。

国際社会の圧力を歯牙にもかけず、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮に対し、国連安保理が新たな制裁決議を全会一致で採択した。
北朝鮮の主な外貨獲得手段である石炭、鉄・鉄鉱石、鉛、海産物の輸出を全面禁止。追加制裁に消極的だったロシアと中国も折れ、対北包囲網はさらに狭まった。

流れを主導した米国のトランプ大統領はツイッターで、〈北朝鮮に対する過去最大の経済制裁だ。10億ドル(約1100億円)以上の代償を払うことになる〉と大ハシャギ。
年間30億ドル(約3300億円)とされる輸出総額を3分の1に減らす効果があると見積もっているようだが、その効果は限定的だという見方もある。


 亡命先の韓国で暮らす平壌出身の元エリート官僚が言う。

「西側の計算式は北朝鮮には当てはまらない。北朝鮮は事実上、人件費がかからないため、核・ミサイル技術の開発コストは西側の100分の1以下です。核開発部門に勤務する友人の説明では、核実験1回の費用は200万ドル(約2億円)、ミサイル発射は30発で1億ドル(約110億円)程度だといいます。


40億ドル(約4400億円)の“革命資金”はまだ底を突きそうにはないですし、表ルートでの輸出が遮断されても、ソマリアなどの紛争地域やイスラム国を相手に武器を売却し、定期的な外貨を得ています」


米国は自国の核武装近代化費用を3500億~4500億ドル(38兆~49兆円)と試算。それと比較すれば、相当なケタ違いだ。


つまり、今年に入って15発ほどミサイル発射実験をしていますが、50億円ほどしかかかっていないということです。
これでは、経済制裁などはほとんど効いていないかもしれませんね。革命資金が気になったので調べてみましたが、革命資金とは、最高指導者が持つ財布のことで、主に外資獲得の事業で得られる資金です。
それが40億ドルあるということで、暫くミサイルや核開発が止まることはないように思います。

最大限の挑発


8月8日、北朝鮮は「アメリカに重大な警告を送るため」に、グアムのアンダーセン空軍基地を中長距離弾道ミサイルで攻撃することを検討中と発表した。CNNが伝えています。
これに関連して、小野寺五典防衛相は8月10日午前の衆院安全保障委員会で、北朝鮮が米領グアムに向けミサイル発射を検討していることに関連し、グアムが攻撃された場合、日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」に当たれば迎撃できるとの認識を示した。

本当にグアム攻撃があれば、アメリカは北朝鮮に攻撃を開始は必ずあるでしょう。






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アメリカの開戦準備


トランプ大統領は、中国に北朝鮮への圧力をかけることを期待して米中首脳会談後100日間我慢していました。会談が4月6日~9日ですから、7月中旬には既にアメリカは独自開戦を決意したといえます。
8月1日米共和党のグラム上院議員が1日、トランプ氏が『(このままなら)北朝鮮と戦争になる』と語ったと明らかにした。米国務省は翌2日、『9月1日から米国民の北朝鮮への渡航禁止』を決定しており、『8月中に北朝鮮から退去せよ』と呼びかけているようです。この命令によって、日本の米軍基地では、韓国から避難してくる在韓米軍家族の収容施設の設置作業に入っているとのことでした。
(出典:夕刊フジ)
こういう準備が整い次第、開戦が行われるという情報なわけです。早くて9月という情報です。かなり真実味を感じます。この情報が北朝鮮に伝わってますます金正恩がエスカレートしている可能性は高いですね。
確かに準備なしに北朝鮮を攻撃したら、アメリカにも大惨事が起きますから、絶対に勝てるという戦略を立てると思います。

話し合いを臭わす談話


上記のグラム上院議員のトランプ大統領との談話が発表された直後のことでした。テラーソン国務長官が、米国は北朝鮮の体制転覆を考えていないと協調し、いつでも対話に応じるというメッセージを出しました。
急激な緊張を避けるためでしょうか。やはり、戦争は紛争解決の最終手段だということでしょうか。8月7日にも北朝鮮ミサイル発射やめれば対話検討もあると言っています。

フィリピンを訪れているアメリカのティラーソン国務長官は、北朝鮮の核・ミサイル開発の問題をめぐり、さらなる圧力強化の必要性を訴える一方で、弾道ミサイルの発射をやめれば、アメリカとしても対話を検討する1つの材料になりうるという考えを強調しました。
ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議に合わせて、フィリピンのマニラを訪れているアメリカのティラーソン国務長官は、7日に現地で記者会見し、国連の安全保障理事会で北朝鮮への新たな制裁決議が採択されたことについて「国際社会が北朝鮮の行動を容認しないとのメッセージだ」と述べ、さらなる圧力強化の必要性を訴えました。

その一方で「条件が整えば、われわれは将来について対話ができる」と述べるとともに「北朝鮮が弾道ミサイルの発射をやめれば、アメリカと対話する準備があるというシグナルになる」と述べて、弾道ミサイルの発射をやめれば、アメリカとしても対話を検討する1つの材料になりうるという考えを強調しました。

アメリカは、北朝鮮が非核化に向けて具体的な行動をとれば、いつでも対話に応じる準備があるという立場ですが、ティラーソン長官の発言は、北朝鮮の外相も参加している国際会議の機会を捉えて、北朝鮮側に事態打開に向けてまずは目に見える結果を示すよう迫った形です。


出典:NHK WEBNEWS

韓国の被害は甚大


1994年、クリントン大統領の時代に北朝鮮と米国が戦争直前にまで行ったことがありました。その際、被害予測をしたところ、韓国人100万人、アメリカ兵が10万人亡くなるという予測が出たということでした。その時はカーター元大統領が北朝鮮に電撃訪問して解決されましたが、今回そのような橋渡しになる人がいないように思います。また、先日アメリカの留学生が拷問にあって亡くなったこともあり、アメリカは今回は話し合いに安易に乗るとは思えません。もはや、金正恩は話し合いが出来る相手だと思っていません。(そのような発言が随所に見られますし、実際、北朝鮮から話し合いのメッセージをアメリカに送られていましたが一切話し合いに応じていません。)テラーソン国務長官の話しが本当であって欲しいと思いますが、可能性はかなり低いと感じます。

当時は核施設1ヶ所の被害予想で100万人くらいの死者予想です。今回は複数箇所ありますし、ミサイルの実践配備も終わっているわけでして、100万人では済まないほどの被害予想があると思います。
また、当時は日本は法整備がなされておらず、アメリカ軍を助けることもできませんでした。今は法整備がなされて、日本は集団的自衛権行使で北朝鮮と戦うことが出来るようになっています。ですから、以前とは環境がかなり異なってきています。

逆にこの被害の甚大さを思えば簡単に開戦などできるはずもありません。そのために開戦などはしないだろうという楽観論が多いですが、トランプ大統領だから戦争が起きると思っている人も多くいます。

北朝鮮が滅ぶにしても直ぐにということは考えづらく抵抗がなされる可能性があります。アメリカは金正恩が国内の抵抗勢力から倒されるように工作をしているようですが、北朝鮮の密告体制が高機能のため、一度はその情報が金正恩に分かってしまい、そういう人たちが殺されたようです。今でも工作事態は行われているようですが、うまく行っていないというのが実情でしょう。

また、中国も北朝鮮が転覆されることを快く思っていないため、中国北朝鮮の工作員が日本で大層活躍しているようです。今の安倍首相たたきはこの一環である可能性が高いです。安倍政権が倒れることが何よりも北や中国に有利だからです。ただし、安倍政権が9月までに転覆する可能性は大変低いです。

さて、こういう工作が功を奏して北朝鮮の体制が事前に転覆すれば一番良いのでしょうが、そういうことが出来ずに9月を迎えると開戦が行われる可能性が高く、韓国は経済的に人的にも被害甚大で立ちゆかないほどになるでしょう。特に首都のソウルは北朝鮮に近いため、大統領官邸なども狙われるでしょうし、ソウルは火の海になる可能性が高いです。当然、平昌オリンピックは開催できなくなりますでしょう。

日本の被害は空軍基地や東京などの首都にミサイル投下があり得るわけで、そのようなことが起きれば大きな被害がありえます。これにどれだけ日本は備えているといえるのでしょうか。

また、この戦争時に、中国やソ連が北朝鮮を何らの援助をした場合、北朝鮮と米国の戦争にとどまらず、中国やソ連との戦争に発展する可能性があります。そうなったら、世界3次大戦。特に中国は北朝鮮とつながりが強く、習近平のコントロールが効かない事態が考えられて、暴走してアメリカと戦う可能性がありますね。そうなると大変なことが起きます。

これらのことが杞憂で終わって欲しいと願ってやみません。

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